Hiroki Tominaga – Atelier

【旅行記】滋賀県2日目

1日目はこちら

2日目。天気予報では午後から台風で暴風雨。
湖北まで行きたいが天気と相談しながらになりそうな感じ。

まずは湖西の日吉大社へ。
猿を神の使いとする、日吉、日枝、山王神社の総本社。
坂の町、坂本の坂の上の深い森の中に散在する。
神社神仏習合の山王信仰であり、破風がついた山王鳥居が独特。

一見普通の入母屋な日吉造。
しかし立派な森の中に神社が点々とある感じ、自然の一部感ある。
改めて台風や地震など、自然には逆らえないということを昔から痛感していたのだという感じがする。

山を抱えた背面側の入母屋がバッサリ切り落とされているのが日吉造の特徴。

境内の中に建つ塀を越境した住居。緩い。

大きさの異なる摂社が大きさ順に並んだマトリョーシカ型神社。

雨が降り始めたので、坂本の町の散策を翌日に回して再び湖東へ。
佐川美術館。竹中工務店の設計施工。
巨大な切妻屋根が2棟ズレで並ぶ大味な建築だが、屋根のむくりに柔らかさがある。

子連れでは入れないため時間をズラして目当ての楽吉左衛門館(楽吉左衛門設計)。
シークエンスとかガイドも含めてディズニー的で楽しい。
ただ肝心の一番奥の部屋の建具の金物とかそれなの?みたいなところとか、
使われてる素材が、やれジンバブエブラックだのバリの古材だのオーストラリアの枕木だのって話に少し閉口してしまう。
リーマンショック前にできた建物らしい価値観で
改めてあれと3.11で価値観は大きく変わってしまったのだと少し寂しくなる。

台風の中北上。
途中突然豪雨になったり晴れたり。。
雨の中の彦根城。関ヶ原後の築城とは思えない攻めにくそうな城。
まあ考えてみれば現存する天守はほとんどが江戸時代築なんだよね。

ペラペラのひこにゃん。半分改装中でした。
彦根城は唐破風に隠し部屋がある。

台風の影響で長浜への北上を諦め、急遽南下。
旧豊郷小学校(ヴォーリズ)を訪問。
商人屋敷みたいな古い建築の規範だけでなく、近代建築的な規範を持っているのが滋賀県のいいとこ。
擬洋風建築の山形でも思ったけど、そういうところは町の風景が本当に豊か。

アニメ”けいおん”の高校のモデルになっているのがこの学校で
3Fに軽音部の部室が再現されてました。
フィクションとノンフィクションの入れ子構造。

けいおんバージョンの飛び出し坊や。
滋賀県を走っていると本当に目につくのが飛び出し坊や。
多分人口の半分くらいは飛び出し坊や。
多すぎて逆効果では。

さらに南下して近江八幡のやや北、
近江商人の発祥の地とも言われる五個荘へ。
商人屋敷が集まる町。
木塀のデザインに規範があって、基本板材が黒く、塀を支える間柱が赤い。
水路に錦鯉が放してある。

庭園の美しい藤井彦四郎邸へ。
化学繊維の販売などで一代で財を築いた近江商人。
この邸宅は客用で、自邸は質素。
奨学金制度をつくりたくさんの地元の人の学業を助けたそう。
三方よしの鏡。

折り上げ格天井の床の間を横から見る。総檜造り。

台風の影響で早じまいのところも多く、2日目終了。
このだだっ広い田んぼに瓦屋根の民家、背景に小山みたいのが湖東の風景。
3日目につづく