TATTA CO.,Ltd.

Photosynthesizing Rooms/コロナ時代の集合住宅

目が覚めた部屋でコーヒーを淹れ、シャワーを浴びた後に外のソファで朝日を浴びながらそれを飲む。着替えた後、街を見下ろしながら外階段を上がり、上の部屋のキッチンで軽い朝ごはんをつくって、また外に出て食べる。そのまま家族を横目に仕事して、大事な会議は静かな下の部屋で。息抜きに上のバルコニーで自転車を漕いだら、ダイニングテーブルでまたひと仕事。

機能によって空間が隔てられた時代が終り、人が生きるための営み、つまり暮らすことと働くこととが、再びひとつの空間にまとめられようとしている。集まって住まうことに対し、震災後の10年は、見知らぬ誰かとモノや場所を共有する=共用部が重視される時間だった。しかしウィルスが世界に蔓延したことで、閉ざされた家族の単位に目が向き、再び専有部の質が問われようとしている。今回私たちが提案するのは一つの住居を二つの室に分け、その二つが多様で贅沢な専有の外部空間を介してつながる居住形式である。