10+11の集合住宅 / Project TMGD

隣地境界側につくる屋外通路や、道路側からアプローチできる低層部は長屋住宅。
建物の内側に用意された屋外階段からアプローチできる上階は共同住宅としてつくる計21 戸の集合住宅。
これにより、12 戸以上の共同住宅または長屋住宅をつくることで対象となる区の住環境条例を回避でき、駐車場や駐輪場、管理人室などの過剰な共用部の設置が義務でなくなる。
細長い敷地の長手隣地から引きをとって建てることでできる建物の表には用賀の住宅地に相応しく緑地が面する計画となる。
一方で細い屋外階段が挿入される谷がつくる建物の裏には設備配管が露出し、簡素にメンテナンスができる経済的なデザイン。
住戸体験はこの建物の表裏を横断し、21 住戸がそれぞれに魅力を持ちつつ、少しずつ干渉しあうような都市居住の空間体験を用意した。
デザインの過剰さを避け、現代だからこそ可能な新しい集合住宅のプロトタイプを目指した。

建築面積:568.59m2
延床面積:209.11m2
規  模:地下1F地上4F
構  造:RC壁式
設計期間:2018年4月-2018年6月
設  計:富永大毅建築都市計画事務所
構造設計: 川田知典構造設計