CLT オフィスコンペ案 / CLT brace wall office

CLTの構造特性を活かした「ブレースウォール構法」により、地震力を極力軸力で処理しようとすることで、通りから見上げた時に、長尺のCLTだけで出来ていることがひと目で分かるデザインの建築。軒高9m以下の商業2F建て、事務所3F建ての建築を、S造やRC造からの置換えを目指すための実験的建築。
給排気もCLTのブレースウォールにインテグレートし、タスク&アンビエントを兼ねるデスク照明をデザインすることで、天井のCLTを極力綺麗に見せることを目指しました。

2.4mモジュールを活用したユニットブロックごとに建て方を行う構法で工期を短縮し、工事費も鉄骨造と比較すると4割近く工費を削減できるとともに、長尺CLTだから可能な片持ち庇を足場とすることで仮設足場をなくすことで、工事そのものが祝祭化される、地域に愛される施設を目指しました。

延床面積:1120㎡
設計期間:2017年9月初旬-12月初旬
設  計:富永大毅建築都市計画事務所
構造設計:川田知典構造設計