霜降の奥庭 / Courtyard in Shimofuri

戦後すぐに建てられたのちに増築を重ね、直近は3住戸の木賃アパートとなっていた木造の建物の減築と改修し、戸建ての借家とする計画。
基礎がグズグズだったが、基礎の改修まで予算が回らない。そこで築年が古い平屋の中央に基礎と新たな櫓的架構を作り下から屋根を支えつつ、比較的新しい2F建ての方の架構とつないだ。
アンカーボルトで土台と基礎が緊結された状態にないので、壁は固めすぎずに、床の剛性だけはしっかり取り
あとは屋根や開口部を含めた断熱改修に努め、天井裏に隠れていた屋根架構と野地板を表わしにした。
二つの建物をつないでいた部分に雨漏りが集中していたため減築してデッキとし、庭を楽しめる場とした。
外壁は減築やサッシ交換などで手が加わった部分だけが薄いブルーに塗られ、蚊をよけるために青く塗られたというモロッコやインドなどの世界のいくつかの町の知見に習った。

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photo ©中山保寛写真事務所