今日の日大の合同講評会で前期の大学指導が終了。今年は今まで通りの感じで教えるとスパルタ認識されるのか、落第者が続出する感じがあり、高校時代をコロナで失った学生たちの、低い方に回収されやすい感じをすごく感じたんだけど、とはいえ、少子化が進んでいくと、引く手数多になるので、大学を卒業しにくい機関に変えていかないと社会に負担がかかるよなと思って、ボトムアップに努めてきた僕がバッサバサと切り捨てる感じになりました。ていうか、エスキスに来ないんだから、来てくれないと何もできない(笑)
でも今日は改めて建築の設計って自由で開かれた学問だということを感じさせられる会で、同世代で講評する人たちの建築リテラシーが凄いのもあって、人生100年時代、20代で学びが終わるわけなくて、大学は終わらない学びにたいする姿勢を育む場所なんだなと改めて感じる機会でした。
あとは非知性とでも言うべき、考えすぎなくても絵作りとわかりやすいコンセプトである程度いけてしまう学生が増えてきちゃう問題に直面しつつあって、そこを乗り越えるために、学生に建築の書く能力も大事だけど、読む能力が大事なのだということを繰り返し伝える年になった気がしてます。読む力を鍛えれば、ずっと歴史を遡っていけるので、歴史にはたくさんの学びがある。そこをきちんと掘り起こしていければたくさんの知に会える楽しさがあって、それを伝えるのが今後の教育に必要なことだという気がしている。その入り口のドアをどれだけ開けたかは分からないが、すぐ答えがでないことだけどその重要性は日々子育てをしているとよくわかるので今後も務めていきたいと思います。
明大の美術館課題は神本さんがゲスト。実務レベルで与えられた課題にいろいろなレベルできちんと応える必要性と元気に応答する大事さを熱く伝えてくれました。
明大の住宅課題は、意外にも初講評という藤井亮介氏をゲストに。普通に積み上げるだけじゃ発見がなくて、横道に外れると見つけられる新しい自分の可能性を伝えて行ってくれました。