【建築】片流れの住宅 28日朝、日テレ“スッキリ”に出ます


片流れの住宅がまたテレビ出演します。28日金曜朝、日テレの”スッキリ”という情報番組です。おそらく9時過ぎだと思います。例によって演出の関係上、施主がデザインしたということになり、我々は一切出てきません(笑)。ただ、バラエティと違って情報番組なので、あの住宅がどんな感じに住まわれているかよく感じていただけるかと思います。
テリー伊藤さんがいらっしゃるということで、家の中でバズーカでも撃たれたらどうしようと心配になり、撮影を陰で見守っていましたが大丈夫でした(笑)。


せっかくなのでお世話になった関係各社をいくつか紹介させていただきます。
一番お世話になったのは誰もが唸る大工仕事(↑特に上の取り合いとか)で仕上げて頂いた河口湖町の堀内建築さんですが、残念ながらHPがないので割愛。毎回できるギリギリの仕事を設計と話しながら挑戦してくれる気概のある大工さんでした。あの近辺で工事を考えている方がいましたらぜひご一報ください。


南側の外装に使用したのはタキロンのルメウォールという商品です。
厚さ40mmあり、サネが切ってあるため金物いらずで嵌合し、一般のペアガラスよりも断熱性能があります。四周の面倒な収まりにも根気づよく付き合っていただきました。


製作の薪ストーブをつくって頂いたのは、長野のエイトノットさん。
見た目がカッコいいのはもちろんのこと、炎が綺麗に見えるよう内側の気流がきちんとデザインされている。大変勉強になりました。施主も大満足。


外部床のデッキ材は耐候性を考慮してアイオーシーさんの合成木コーラルリーフを使用しました。
木目っぽい斑の入ったデザインで、見ていただいた殆どの人が無垢材だと思ってました。メンテフリーの合成木デッキ材としては破格です。ちなみにフローリングもアイオーシーさんの商品。


撮影見学ついで、本格的な雪のシーズンを迎える前に屋根の掃除をしてきました。ちょうど谷のところに赤松の落ち葉が溜まるのですが、掃除をすると屋根の谷が大きなチリトリのようになります。
屋根に積もった雪は、屋根が山型に折れた部分は入口の両脇に落ち、融雪装置が入った谷部分はそこからまとまって下に落ちるようにデザインされています。
こうやって片流れの屋根をパキパキ折っているうちに、ああ破風ってきっと玄関に雨雪が落ちないように生まれた意匠なんだなあと気づいたりするワケです。


片流れの屋根というオーソドックスなデザインに一度立ち戻って設計をスタートし、雨や雪の処理を考えているうちに、屋根のデザインが間違えて進化してしまったような屋根になって行きました。いわばパラレルワールドに建つみたいな建築になったんじゃないかなと思っています。

施主が屋根を”山並みのような”として説明していたのが、結構印象的でした。僕と施主の間では自転車レースのコースプロフィールということで盛り上がっていて、山頂ゴールより平坦ゴールがいいとか言いながら二人でカタチを調整していったのですが、お茶の間にはそれは伝わらないということで”山並みのような”と説明したとのこと。デザインの読み替え能力の高さも含めて、テレビ業界の人はさすがだなと思いました。

写真家の太田拓実さんに撮っていただいた竣工写真はこちら


2014-11-27