Hiroki Tominaga – Atelier

【blog】首都大卒業設計 八雲賞2017


日曜は毎年恒例、終日首都大OBによる首都大卒業設計講評会(八雲賞)でした。

今年は初の司会業
審査員は下記7名(敬称略)
深尾 精一   首都大学東京名誉教授
廣瀬 隆志   廣瀬隆志建築設計事務所
門脇 耕三   明治大学専任講師
押田 拓也   梓設計
佐々木 珠穂  アラキ+ササキアーキテクツ
大石 雅之   大石雅之建築設計事務所
岡野 愛結美  アトリエ・ワン

今年は三連休中日ということもあってか
不動産系の人を呼べず、その代わり現アトリエ勤務者から、組織設計後に独立した人まで
老若男女、幅広い働き方の設計従事者に来ていただきました。

人を選ぶ作業ってそれだけで大変だけど、審査員に深尾先生や先輩方もいる中、司会という役割は思ったよりハード。。。
もうちょっと議論を盛り上げてあげたかったけど、学生の掘り下げた深度が浅かったこともあって、人間の面白さまで引き出せず。
ちょっと司会として構え過ぎた感じがあるので(笑)、次回(あれば)はいつも通りやりたいと思います。。

で、4年生だけでなく2、3年生にも言いたいけど、建築学科って
図面という特殊言語を覚える学問であり、
その言語の扱い方によってさらに独自の何を語れるようになるかということであるので、
図面が書けていない学生は、きちんと仕上げて、それを獲得して欲しいと思います。。


カリキュラムにも問題があるけど。

ものすごい情報の詰まった図面を操れるようになると、
自分が設定したテーマに内在していた、本当に面白い建築的な問題に気づけるようになります。
案をどうディベロップしたらいいか分からなくなったらとにかく図面を書くこと。

そういう意味では八雲を争った川島君のSA+漁港と、湯川君の落葉公園には、ギリギリそれがあった。
でも厳しい言い方かもしれないけどあれは卒業設計の最低レベルであって欲しい。

今年は深尾先生が審査員にいたこともあって、
賞レースにありがちな、学生の意識していない深読みによる批評性の話に流れず、
建築を探求することによって各自が辿り着くべき、建築の新しい可能性の話になったのは良かったが、
結果として学内の評価と大きくズレない八雲賞でした。

各自の案の面白い可能性とか、本人も気づいていない独自の視点、
普通の作法を知らないからできている変さはたくさんあって、
ポスターセッションの時に、ほぼ全員に君の案はここが面白いのでこういう風に説明した方がいい、ディベロップした方がいい、
と各自に伝えたはずなので割愛しますが、それぞれもう少し図面を書き続けてそこを掘り下げて欲しいと思います。

ひとまず、受賞した3人。おめでとうございました。