Hiroki Tominaga – Atelier

【旅行】大分①杵築~別府

遅い夏休みを利用して大分へ行ってきました。九州では大分だけ行ったことがなかったのでこれで九州制覇。建築関係者には言わずと知れた、磯崎新のふるさとです。

いつも通りの自転車旅行ですが、これまでは行きと帰りで全く別の場所にして、道中完全自走で、1泊ごとに違う町に泊まるという方法でした。八丈島の時だけが例外。
 金沢~岐阜(2011年5月)
 八丈島(2008年8月)
 紀伊和歌山~南紀白浜(2010年5月)
 青森~十和田(2010年8月)
 松山~尾道(2011年5月)
 鳥取~出雲(2015年5月)

これだと自走に適正なルートを見つけないと旅が成立しない。いざ走ってみると結構ハードだったりして建築の閉館時間に間に合わない。雨でも次の町まで走る必要がある。というのが正直しんどくなってきた(笑)。そもそも宿も交通機関も全部個別に予約するので、旅費が高い。

という理由で初の同じ宿連泊で同じ空港から帰るという旅。旅費が半額近い(笑)。天気と相談しながら当日にレンタカー借りるか決めればいい。なんの嫌がらせなのか生憎予報ではずっと雨。。。日本には秋雨があることを忘れていた。

昼発の便で大分に着くとかろうじて曇り。空港の駐車場内になんと自転車乗りのための着替えブースがありました。その割に道中ほとんどロード乗りに合わなかったけど。まず目指すは空港から10kmほどの杵築という城下町。

全国的にはさほど有名じゃない杵築ですが、むちゃくちゃ面白い街。
地形がまず3つの丘で出来ていて、ひとつは天守のある丘。

もう2つの丘の上には武家屋敷が並び、現在は学校になっていたり、そのまま武家屋敷として観光施設になっていたり、普通に人が住んでいるエリアも。
写真を撮っていると下校中の小学生が坂を下りて反対を上っていく。きっと毎日橋をかけたいと思っているに違いない(笑)。

長い塀の続く丘の上の風景。元々は質素を好む武士らしく黄色い土壁だったそうですが、改修の際に白塗りにしてしまったところと混じっています。この辺りが町おこしのリアル。

武家屋敷自体は茅葺。江戸時代以降の武士の質素さがよく表れています。

一方丘の下はというと、商業エリア。商店が道の両脇に並びます。つまり士農工商のヒエラルキーが地形とそのまま結びついて町ができている。実際にお金があったのは商人の方だった思うとちょっと切ない。いや、貧富のねじれがあるっていうのはむしろいい時代だったのか(笑)。

実はこれだけであればそれほど珍しくありません。どの城下町も丘の上が武家屋敷でその下が商人町。ここがすごいのは武家屋敷の並ぶ二つの丘と間の谷の商店の並びがパースペクティブに見通せる風景。公募の結果でサンドイッチ型城下町と呼ばれていたけど。おっぱい型とかの方が谷の上の方も挟まれる方もがみんな幸せなんじゃないかな。

丘の上ですごい鳴き声がすると思って屋敷の塀の中を覗くと、現代社会の武士たる猫がカエルをいじめていました。

そこから別府市内へ約30km。杵築では止んでいたのに走り出すとなぜか雨。帰宅時間とかぶったせいなのか幹線道路はかなりの渋滞。路肩が狭く、車社会であるのにも関わらず歩道が異常に広いのが大分仕様。自転車道としてプッシュされているところもほとんどが歩道です。いやいや、自転車は車道でしょ、走りにくいわーと思いつつ、時々渋滞する車に追い出され歩道を走る。

完全な闇に包まれる前に無事ホテルにチェックイン。約40km。温泉で回復して町に繰り出し夕飯。大分名物のとり天を頂きました。

2日目に続きます